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個人事業主と法人の違いとは?

個人事業主と法人の違いとは?

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事業をおこなう際には、「法人」として事業をおこなうのか、「個人事業主」として事業をおこなうのかを選択する必要があります。これらの形態の違いについて、正しく理解できている人は少ないのではないでしょうか。
法人と個人事業主については税制上の取り扱いなど、さまざまな違いがあるため、違いについて正しく理解し、適切に判断していかなければなりません

そこで今回は、法人と個人事業主の違いについて解説していきます。

■法人とは
法人とは法律によって人と同じ権利などが認められている組織のことをいいます。そのため、個人事業主と同様に事業をおこなうことや、不動産を所有することなどができます。ただし、人と同様に犯罪や問題を起こした場合は訴えられることがあり、法的処分を受けることもあります。

■個人事業主とは
個人事業主とは個人で事業をおこなう人のことをいいます。個人事業主は税務署に「開業届」を提出した時点で個人事業主とみなされます。

■法人の具体的な特徴
事業開始するまでの手続きおよび費用
法務局にて法人設立登記をおこなう必要があり、定款の作成および認証手続きなど、さまざまな手続きが必要となります。株式会社の場合はこれらの諸手続きに25万円前後の費用が必要となります。(合同会社の場合は6万円前後といわれています)

発生する税金と課税方式
法人が事業活動によって得た利益などについては、次の税金などが課税されます。
・法人税
・法人住民税
・法人事業税
・消費税
法人の場合は、消費税を除く税金に関しては、原則として一定税率となっています。しかし、赤字であっても税金を納めなければならない「均等割額」という部分が大きいため、最低税負担額は個人事業主と比べて大きくなります。

赤字の繰越
赤字の場合における繰越は、9年間となっています。

その他
その他の特徴として次のようなものがあります。
・社会保険は強制加入
・社会的信用度が高い
・自分に対する給与や退職金を経費にできる

■個人事業主の具体的な特徴
事業開始するまでの手続きおよび費用
個人事業主の場合は税務署に「開業届」を提出するだけですが、「青色申告承認申請書」や必要に応じて提出が必要な書類がいくつかあります。ただし、法人と異なり、事業開始までに必要な手続きで発生する費用はありません。

発生する税金と課税方式
法人が事業活動によって得た利益などについては、次の税金などが課税されます。
・所得税
・住民税
・事業税
・消費税
・国民健康保険税
個人事業主の場合は、消費税を除く税金に関しては「累進課税」が採用されているため、所得が上がれば上がるほど、税率も高くなっています。

赤字の繰越
赤字の場合における繰越は、3年間となっています。

その他
その他の特徴として次のようなものがあります。
・社会保険は任意加入
・社会的信用度は低い
・自分に対する給与や退職金を経費にできない

この他にも法人と個人事業主のそれぞれに、さまざまなメリットやデメリットがあるため、どちらの形態で事業をおこなうのかは慎重に決めるようにしましょう。また、少しでも疑問や不安がある場合は、税理士などの専門家に一度相談してみることもおすすめです。

阿部税理士事務所は、東京都や千葉県など関東圏を中心に各種税務手続きや会計業務に関するお手伝いをさせていただいております。税務だけでなく、会社設立時の相談や経営の相談など、経営者の方が気持ちよく事業をおこなっていただけるように尽力しております。
「法人または個人事業主のどちらで開業すべきなのか」など、開業について少しでもお悩みの方など、まずは気軽にご相談ください。